地下貯蔵タンク等の流出防止対策について

 危険物の規制に関する規則等の一部を改正する省令が公布され、平成23年2月1日より腐食のおそれがある地下タンクは改修が必要になります。

【改正の背景】 

   危険物施設の流出事故件数は増加傾向にあり、その中でも腐食等劣化によるものが40%を占めています。そのうち、50%が地下貯蔵タンク等からであり、構造上発見が遅れる可能性が高いことから流出事故防止対策が図られました。

  また、危険物の貯蔵・取扱いを休止している地下貯蔵タンク等の漏れの点検について規制の合理化が図られました。

【主な改正概要】

■     直接地盤面下に埋設された既設の鋼製一重殻地下貯蔵タンクについて、次の措置が必要とされました。

  (1)腐食のおそれが特に高い地下貯蔵タンク(表1)

    FRP内面ライニング※1又は電気防食※2

  (2) 腐食のおそれが高い地下貯蔵タンク(表2)

    FRP内面ライニング若しくは電気防食又は危険物の漏れを検知することができる常時監視措置

1 FRP内面ライニング

 埋設されたままでの状況で内面全体に強化プラスチックを2mm以上の厚さとなるよう被覆するもの。内面ライニングを実施することで、地下タンクの内部に滞留した水分によって内面からのタンク腐食を防止するとともに、外面からの腐食により金属部分に穴が開いたとしても危険物が地下貯蔵タンクから外部に流出することを防止できるもの。

2 電気防食

 地下に埋設されたタンクへ外部から直流電流を流すことで腐食の進行を防止するもの。 

■    危険物の貯蔵又は取扱いを休止している地下貯蔵タンク等について、危険物の保安の観点から支障がない場合に限り、その間漏れの点検義務が免除されます。

 ■    施行期日:平成23年2月1日【ただし、施行日から2年間(平成25年1月31日まで)の猶予期間が設けられています。】

  表1 腐食のおそれが特に高い地下貯蔵タンク

設置年数 塗覆装の種類 設計板厚

設置年数が50

以上のもの

アスファルト 全ての設計板厚
アスファルト+モルタル 8.0mm未満
エポキシ樹脂等 6.0mm未満
強化プラスチック 4.5mm未満

設置年数が40年

以上50年未満の

もの

アスファルト 4.5mm未満

 表2 腐食のおそれが高い地下貯蔵タンク

設置年数

塗覆装の種類 設計板厚

設置年数が50年

以上のもの

アスファルト+モルタル 8.0mm以上
エポキシ樹脂等 6.0mm以上
強化プラスチック

4.5mm以上

12.0mm未満

設置年数が40年

以上50年未満の

もの

アスファルト 4.5mm以上
アスファルト+モルタル 6.0mm未満
エポキシ樹脂等 4.5mm未満
強化プラスチック 4.5mm未満

設置年数が30年

以上40年未満の

もの

アスファルト 6.0mm未満
アスファルト+モルタル 4.5mm未満

設置年数が20年

以上30年未満の

もの

アスファルト 4.5mm未満