(つまやひでかずとからすまこうえいこうじゅ)


 

 妻屋可雪斎秀員(つまやかせつさいひでかず)は、三宅村幕府領の庄屋を勤めながら、和歌を烏丸光栄(からすまこうえい)・光胤(こういん)父子に学び、古今和歌集の伝統を引き継いだ。

 当号では、秀員が光栄からうけた口授・指導を書き留めた「烏丸前納言光栄卿御口授」(からすまさきのなごんこうえいきょうごこうじゅ)を翻刻するとともに数々の秀員に関連する和歌関係史料や秀員自身の伝記資料を紹介し、江戸時代の農村文化の中心的人物である妻屋秀員の実像に迫るものである。

 浪花に華やいだ江戸文学を研究するうえで貴重な一書である。


 

「松原市史資料集第15号 妻屋可雪斎とその作品」
とあわせてどうぞ。

松原市史研究紀要第7号妻屋秀員と烏丸光栄口授の写真

松原市史研究紀要第7号妻屋秀員と烏丸光栄口授の写真


内容
 

【口絵写真(カラー)】 妻屋秀員短冊 北山家蔵
【口絵写真翻刻】 妻屋秀員短冊
【口絵写真(白黒)】 烏丸前納言光栄卿御口授(表紙) 神宮文庫蔵
             烏丸前納言光栄卿御口授 神宮文庫蔵
             和歌教訓十五ヶ条並誓状(表紙) 妻屋家蔵、和歌教訓十五ヶ条並誓状(1) 妻屋秀員筆
             和歌教訓十五ヶ条並誓状(2)、和歌教訓十五ヶ条並誓状(3)
             和歌教訓十五ヶ条並誓状(4)、和歌教訓十五ヶ条並誓状(5)
             長柄橋柱に寄せる十首(冒頭) 妻屋家蔵、長柄橋柱に寄せる十首(末尾) 享保6年 妻屋秀員筆
             残置制詞之趣 元祿10年 妻屋新兵衛秀継筆 妻屋家蔵、妻屋家親類書 元祿14年 妻屋新兵衛秀秋筆 妻屋家蔵
             妻屋秀員遺書(冒頭) 妻屋家蔵、妻屋秀員遺書(巻末)

〔解説編〕 妻屋秀員と烏丸光栄口授 -在村歌人と堂上歌学と-
 はじめに
 第一章 妻屋秀員の前半生 -武士から庄屋へ-
 第二章 烏丸光栄口授と妻屋秀員
    一 『御口授』と『聴玉集』と
    二 『御口授』の世界と秀員と
 第三章 歌友の形成とその背景
    一 蘆錐軒南浦とその周辺
    二 松井政豊と加藤信成と
 終わりにかえて -晩年と死と-
 所収資料解題

〔資料編〕
 翻刻凡例
 Ⅰ 和歌関係資料
   1 烏丸前納言光栄卿御口授
   2 和歌教訓十五ヶ條並誓状
   3 長柄橋柱に寄せる十首
   4 松田茂済の子を喪えるを悼む詞
 Ⅱ 妻屋秀員伝記資料
   1 残置制詞之趣
   2 妻屋家親類書
   3 妻屋家由緒書
   4 妻屋秀員遺書


体裁:A5判 貢118 写真15
執筆・編集:山中浩之、出水睦巳、安松茂幸、池北順子、西田敬之
発行:平成9年(1997)3月31日
価格:1,000円