(まつばらしのみんか(ふしんもんじょへん))

 

 市内には優れた文化財価値を有する民家が多数存在するが、都市化の波が押し寄せるなか、新築や改築、場合によっては住宅としての存在すらなくなるケースが見られる。市民生活の向上のうえではやむを得ないとは言うものの何らかの形で後世に伝え残していきたいものである。
 当号は、市内にあって江戸時代初期より庄屋層の農家に属する田中家に伝わる当該住宅の普請関係文書を掲載したものである。これにより住宅が宝永6年(1709)に建築されたことが明らかとなったもので、市域のみならず古民家研究あるいは近世史研究上、貴重な史料である。

 

「松原市史資料集第10・11号 松原市の民家(本文編・写真編)」
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松原市史資料集第12号松原市の民家普請文書編の写真

松原市史資料集第12号松原市の民家普請文書編の写真


内容
 

【口絵写真(白黒)】 田中啓二家住宅(主屋外観とその内部)

解説
 田中啓二家の普請について -特に遺構と普請帳との関係ー
  Ⅰ 規模概要
  Ⅱ 沿革
  Ⅲ 遺構の復原と普請帳
  Ⅳ その他

  図1 田中啓二家復原図

  表-1 大工工数表
  表-2 材料集計(瓦)
  表-3 材料集計(釘類)
  表-4 材料集計(木材)

  現状平面図
  断面図
  痕跡図
  復原平面図

 家普請諸色入用覚日記(翻刻)
   1 なわ取覚
   2 覚
   3 普請之内見舞申請覚
   4 材木大物ノ分人足持賃中衆荷積り之覚写
   5 河田■合力雇覚
   6 武兵衛■参候人足覚
   7 普請ニ付人足雇覚
   8 瓦覚(仮題)
   9 手前取材木荷数覚
  10 覚
  11 寅ノ二月廿九日買注文ノ写
  12 覚
  13 後買材木注文之写
  14 日用渡材木荷数覚
  15 材木註文ノ写
  16 瓦取ノ覚
  17 小瓦取覚
  18 残材木日用渡覚
  19 材木持賃渡人足ノ覚
  20 又後買之内材木渡覚
  21 家普請人足賃米渡候覚
  22 釘や申遣注文之写
  23 大工之覚
  24 石持賃之覚
  25 覚


体裁:A5判 頁66 図2 表4
執筆・編集:林野全孝他
発行:昭和56年(1981)3月30日
価格:500円