市長所信表明
市長所信表明
平成21年第2回松原市議会定例会で行われた市長所信表明です。
所信表明を述べる澤井市長
(はじめに)
本日、平成21年第2回定例会の開会にあたり、議会並びに市民の皆様に、ごあいさつ申し上げます。
私は、去る5月31日の市長選挙におきまして、市民の皆様の力強いご支援とご理解をいただき、市政を担当させていただくことになりました。この場をお借りして、ご支援賜りました皆様に改めてお礼申し上げます。
昭和30年の市制施行以来、歴代の市長をはじめ、多くの皆様がこの松原市を愛し、より良いまちの姿を追い求め、様々な努力を重ねてこられました。先人が傾けられた、その熱意に深く敬意を表すものでございます。
本日、この議場におきまして、市議会議員の皆様、市民の皆様に、私の市政運営にあたり、所信を申し上げることが できますことは、誠に光栄であり、大きな喜びです。
この度の選挙を通して、私は、市政に寄せる皆様からの期待の大きさを強く感じますとともに、その責任の重大さに改めて身の引き締まる思いをしております。常に市民の視点、生活者の視点から市政の課題を捉え、市民の皆様と共に市政運営に取り組む決意を新たにいたしました。
(市政運営の基本姿勢)
激変する社会情勢を反映し、雇用情勢の急速な悪化は、解雇や内定の取り消しなど国民生活に直結する社会的影響として、私達に大きな不安を与えております。
地方分権改革が進展する中、5月13日には、国において「公共サービス基本法」が成立しております。この「公共サービス基本法」は、私たちの暮らしの安心・安全・安定を支える福祉・教育など、欠かせない公共サービスはどうあるべきかの基本を定める法律ですが、今後、公共サービスの果たすべき役割とともに、どのように改革していくのかが 重要な課題となってまいります。市民の皆様の生活に最も身近な行政体として、地域の特性を活かし、地域に根付いた行政を進めていく上で、地方自治体の果たすべき役割と責任は、ますます重くなっております。
(市政の基本方針)
少子高齢化の進展、地方分権の推進、市町村合併の促進と社会情勢は大きく変化し、市町村独自の計画行政がますます重要になってきています。
私は、この度の選挙において、「キラリと光るまつばら」の実現のため、私の考える「まちづくりの四つの基本方針」として、
●「自主性と自立性のあるまちづくり」
●「安心・安全のまちづくり」
●「市民協働のまちづくり」
●「将来を見据えたまちづくり」
の四点を市民の皆様にお示しするとともに、まちづくりのための「14の政策」と実現するための「33の重点施策」をお示ししました。
これは、私と市民の皆様との約束であり、市民の皆様から信託を受けた公約です。私は、今後4年間、全力を挙げてその実現に努めてまいります。
また、松原市に山積する課題はこれだけではありません。改革は、待ったなしの状況で、公約はもとより、山積する諸課題に対して、すべて同時進行で取り組み、問題を先送りすることなく如何なる問題にも逃げずに挑んでまいります。
(四つの基本方針)
私の市政運営の基盤となる「まちづくりの四つの基本方針」について述べさせていただきます。
第1点目は、「自主性と自立性のあるまちづくり」です。
近年の少子高齢化の進展や道州制の議論の活発化など、地方自治の枠組みそのものの変容が現実味を帯びるとともに、市民生活に最も近い基礎自治体としての市町村には、より一層自立した行財政運営が求められております。
私は、そうした変化を先取りし、より先導的に市民福祉の向上を図るため、行財政改革の断行は言うまでもなく、市役所を活性化することにより、自主性と自立性のある活力に満ちた松原市をめざします。
さらに、将来の松原市民に夢の持てる「まつばら」を引き継ぐために、限られた資源を真に必要なことに有効に活用していくよう、今後も徹底して行財政改革に果敢に取り組む所存です。
次に、第2点目は、「安全・安心なまちづくり」です。
活力ある元気な松原市を実現するためには、何よりも市民の皆様が安心して暮らして頂かなくてはなりません。 加えて、次代の松原市を支える子どもたちを育まなければ なりません。少子化は容易に止まらない社会現象ですが、 市町村単位でも取り組める対策はあります。
私は、安心して赤ちゃんを産み、子どもたちを育める環境を整えるとともに、「教育が人をつくる」という信念のもと、責任ある教育政策に取り組みます。
さらに、まちの元気は人の元気からです。誰もが健康で いきいきと暮らせるよう、癌検診事業やこれからの医療のあり方検討チームの新設など、予防・医療体制の充実を図り、併せて、地域社会のセーフティネットを充実させるためにも、公的支援をより一層公正で明確なものとしてまいります。
また、地域が一体となって安全なまちづくりに取り組める自立した松原市をつくるため、福祉・教育・防犯・防災などを横断した施策をつくります。
第3点目は、「市民協働のまちづくり」です。
松原市には大きな財産があります。それは「人」です。私は、「人」を“人材”ではなく、人は価値ある財産であるという意味から“人財”としてとらえております。市民も議会も行政も皆が責任と役割を果たしながら、積極的に協働してまちづくりに取り組むことが未来の松原市をつくることにつながります。
また、ここでいう「協働」は、役割分担することではありません。得意な事や人、ノウハウといったそれぞれが持つ機能や特性を分担し、共につくりあげていくことが「協働」であると考えます。
同様に市民同士でも「協働」は成立します。私は、誰もが人権を尊重し、それぞれの元気をまちづくりのために持ち寄ることのできる明るい松原市をめざします。
さらに、市民の皆様との情報共有と市民協働のまちづくりを進めるため、市の広報紙やホームページなどを効果的に 活用した分かり易い情報の提供と充実に努めるとともに、 市民お一人おひとりと行政がしっかり交流して協働する ことにより、市民の皆様と共に地域の持つ個性や魅力ある 豊かなまちづくりに向けて、取り組んで行きたいと思います。
第4点目は、「将来を見据えたまちづくり」です。
松原市の未来のため、今できることがあります。それは、未来への投資として、市内にある大学や高等学校と連携し、若者たちのみずみずしい感性を松原市にぶつけてもらうことです。
また、子どもたちからお年寄りまで、松原市を愛し、誇りをもってもらえるよう、まちのイメージアップを図ります。
さらに、誰もが願う食の安全・安心は、未来にわたって保証されなければなりません。地元松原市の農産物は安全で新鮮です。農業振興と食育を組み合わせ、食の大切さをアピールしたいと思います。
私は、将来を見据え、独自性と独創性豊かなまちづくりで、持続可能な松原市を築いてまいります。前段でも申し上げ ましたが、市政の課題は、私がお示ししたマニフェストだけにとどまるものではありません。そのため、今後、市の政策を方向づけるにあたりましては、議会や市民の皆様を はじめ、各種団体の皆様のご意見をいただきながら、更に 充実したものとし、可能なものについては、予算案へ積極的に反映させてまいりたいと考えております。
また、5月29日には、経済危機対策のための総額約14兆円の平成21年度補正予算が国会で成立いたしました。この中では、地域活性化のための交付金を創設する など、経済危機克服のための政策展開を図っておりますが、このうち国の予算規模約1兆円の地域活性化・経済危機対策臨時交付金につきましては、現在、該当事業の抽出作業を 行っているところです。
さらに、約1.4兆円の地域活性化・公共投資臨時交付金については、現段階で具体的な内容が示されておらず流動的ではありますが、地域における公共投資を円滑に実施することができるよう、地方自治体の負担額に応じて交付限度額を上限として交付金を交付することとされ、財源面で非常に有利な予算を確保しているとの情報もあり、事業内容や財源など国の方針が明らかになった時点で事業に対する 市の考え方をお示ししたいと考えております。
(おわりに)
以上、市政運営につきまして、私の所信を申し述べさせていただきました。
「今、変えずして松原の未来はない!」
もう、だれもが分かっているはずです。今のままでは駄目だということを。逃げて隠した結果、最悪な状態に陥ったまちを皆様は知っているはずです。先延ばしにしてきた結果、急激な市民サービスの低下や負担増を強いられた市民を皆様は知っているはずです。今、変えなければ、私たちの松原市も同じ過ちを犯してしまいます。
私は、生まれ育ったこのまち、お世話になった松原市に恩返しがしたい。そして、これからの子どもたちのために働くことが私に課せられた使命であります。
私は、まだ若く、行政経験はございませんが、既成概念にとらわれない柔軟な発想と、バスケットボールを通して養った強靱な精神力と的確な判断力を活かし、市政運営に邁進する覚悟です。
良識と責任ある議員の皆様をはじめ、市民の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げまして、私の所信表明とさせていただきます。








